見渡すと、あふれるばかりの緑の季節。公園で深呼吸すると、だんだん増してくる湿度とともに、ちょっと生臭い木の匂いもしてくる。いつも通る小道が、次から次へといろんな花に彩られていって、自分の感覚が外の世界に引き出されていくのを感じる。 感じること。誰でもできることなのに、いつもできているわけではない。目に飛び込んでくる情報や、光景はすぐインプットされるのに、それに対して自分がどう感じているかを気づくことはあまり多くないと思う。電車の広告を何気なく見ているけれど、本当は感じれば、「私ももっとOOじゃなきゃいけないのかなあ」と不安に思ったり、「なんでこんなことにみんな踊らされてるんだろう」といらだちを感じたり、そんな感情が心の中を流れている。 先日行ったロルフィングという筋膜を解放する施術。カイロプラティックや整体のような刺激を感じず、ごくごく優しく体が包まれていく時間を過ごした。長い時間をかけて同じ箇所にアプローチするから、中から自分が感じていることに敏感になっていくのを感じた。あったかいなあ。ほっとするなあ。今何かが流れたなあ。そうして終わったあと、